間取りの後悔と失敗例※ダメ設計士に当たると悲惨…

家の間取り決めは図面で見た限りでは一見良さそうに思えても、「これはないだろう…」というような間取りになっていることがたまにあります。

「人気のハウスメーカーだから」「地元で有名な工務店だから」と思って、間取り作成の点で安心しきっていたとしても、住み始めてみて失敗に気づく間取りで設計されることもあるのです。

注文住宅の設計で後悔しないように、よくある間取りの後悔をいくつか紹介します。

目次

リビングの隣にトイレ

実際に家に住む人の暮らしを想像すれば分かることなのですが、図面上での間取りの綺麗さや、耐震設計などに気を取られたがために、ありえない設計ミスをしてしまう事もあります。

空いた空間を活かそうとするあまり、例えばリビングから連なる2階への階段の下にトイレを設置するようなケースもあったりします。

しかし、壁も何もなくトイレがリビングのすぐ隣に配置されてしまうのは、大失敗と言えます。

大はもちろん小をする時でも、リビングが静かならその音がダダ漏れでしょうし、トイレットペーパーをクルクルする音もはっきりと聞こえることでしょう。

大をした後にドアの開閉をすれば、トイレの臭いがリビング内に充満することにもなりますから、もはや失敗意外の言葉が見つからないでしょう。

100歩譲って家族だけが生活するぶんには笑ってごまかせたとしても、お客さんが来てトイレを貸すような際には、お客さんも面食らう事間違いなしです。

階段の窓に関する後悔

注文住宅を建てる際、基本的にはハウスメーカーや工務店の設計士さんが出してきてくれた間取りを見て、ああでもないこうでもないと話し合うものです。

インテリアや設計に詳しい方や、住宅関連業界で働いている方でもなければ、お施主さん自らが、画期的なアイデアを思いつくということはあまりありません。

よく失敗しがちな点に、階段の窓があります。

「階段の窓をつけなかったことによる後悔」と、「つけたことによる後悔」のどちらもあるのがまた興味深いでしょう。

まずはつけなかったことによる後悔の方からですが、方角や日が入る向きにもよりますが、階段に窓があるだけでマイホームが明るく開放的な感じになることがあります。

単純に設計士さんの好みで階段に不必要な窓を設けていないというケースもあるわけですが、家を作っている段階で「あ、階段に窓がないから窓をお願いします!」なんて具合にお施主さんも気が付かないものなのです。

なるべく多くの箇所から日の光が入り家を希望する場合は、やはり階段や廊下にも窓は作れると良いでしょう。

今度は逆に、階段の窓を作ったことによる後悔ですが、実はこの失敗は家作りでは非常によくある後悔です。というのも、階段の窓は取付けの高さが非常に重要だからです。

階段の窓は、何も指定しないと床から2mの高さに窓の上端がくることがほとんどですし、建売住宅でもこの仕様が一般的なので注文住宅でもそれに準ずることになります。

しかし、当たり前ですが階段には傾斜があります。背の低めの方だと手が届かずに開けられないような箇所に窓の鍵がつけられてしまうなど、窓の取り付け位置に無頓着な間取り設計をしてしまう建築士もいるのです。

まだ間取りはこれから作るという方は、階段の窓の高さにも気をつけてチェックするようにしましょう。

2階に行くためにはリビングを必ず通る必要がある

ハウスメーカーの営業マンや、住宅展示場などで接客を受けると良く耳にする言葉があります。

それが、「子供が帰って来た時にいつも顔を見れるように、2階にいく階段はリビングの中を通っていく方がいいですよ」というもの。

これは本当にそうでしょうか?

実際、このような間取りにしたことで後悔している家族も少なくないようです。

特に思春期になった子供は、帰宅した際にリビングを通りたくないような日もあるでしょうし、ましてや誰か来客があってリビングにいるような際は、来客の方にもわざわざ挨拶をしてから自分の部屋に行かなくてはいけません。

これが良いと考えるならその間取りで良いのかもしれませんが、この間取り設計が原因で親子喧嘩が度々勃発してしまう可能性も考えられるでしょう。

家族にはそれぞれの考え方がありますし、誰かの意見が100%正しいとは限りませんから、家を建てる際は将来のこともよく考えるようにしましょう。

その他にも、実際に家を建てた方々に間取り図を公開して頂きながら、間取りの良かった点と失敗点を下記の記事でインタビューさせて貰っています↓

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マイホームというのは快適性を求めて作るものだと思いますが、間取りが悪く作った家に住人が仕方なく合わせて暮らすようになってしまうと、せっかくのマイホームの意味がなくなりそうなものですよね。

しかし、センスや経験に乏しい建築士に当たってしまったら、そうなる可能性もゼロとは言い切れないでしょう。

そこで間取り設計で後悔しないためにおすすめしたいのが、セカンドオピニオン的な意味でも他の設計士にも自分達の理想の間取りを描いて貰うという方法です。

「え?そんなことできるの?」と思った方も多いかもしれませんが、タウンライフというサービスを利用すれば、家の建築を考えている方なら無料で間取りプランを作成して貰えます。

実際にセカンドオピニオンの建築士に間取りを描いて貰って、「え!?こっちの間取りの方が断然良いんだけど…」「こっちの間取りの方が素敵!!」となるケースもよくあります。

失敗したり、後悔しないためにも、まだ建築の前段階ならぜひ利用してみると良いでしょう。

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